回り道をしても、自分なりの方法で解ける子は能力がある

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回り道をしても、自分なりの方法で解ける子は能力がある

算数は、国語と違って、短期間で実力をつけることが容易にできる科目です。
豊中の塾に通う子も算数が得意になってる子が多いです。

小学生の間なら、取り戻せないということはまずありませんから、あせったり、イライラせずに、長い目で、時間をかけて「向山型算数」を教えていくことです。

算数が苦手だったとしても、算数が少しでもわかるようになると「算数が大好き」になります。少しずつでもできるようになると、それが自信になって、メキメキ実力を伸ばすものなのです。

さて、最後に「算数ができる子」について、触れておきます。

誰でも「算数ができる子」になることができますが、以下のこともぜひ頭にれておいていただきたいのです。

「5を7でわったとき、小数第百位の数字は何ですか?」

私は、授業中に、こうした難しい問題を出すことがあります。

5を7でわった答えは、0・714285714285と、「714285」が延々と続く循環小数です。

そこに気がつけば、きれいに簡単に答えを出せます。

ところが、きれいに答えを出せる子がいる一方で、ノートを何ページも使って小数第百位まで、汗を流して体力で計算する子もいます。

どちらの子が、算数の力があるのでしょう。

「汗を流して計算する子の努力は買うけれど、要領が悪い。算数の能力があるのは前者のほうではないか」と考えがちです。

結論をいえば、ひらめきがある前者の頭脳派は確かに算数ができる子ですが、体力で解く後者の子も算数ができる子なのです。

算数は、自分にあった方法で、問題を解くことが大事なのです。ですから、どちらの方法で解いてもいいのです。

といっても、後者の体力派の子どもを持ったお母さんは、簡単に解けるほうが効率的だし、頭がいいのではないかと思われるかもしれません。

ところが、頭脳派より楽しみなのが体力派なのです。体力派は、将来、実力を伸ばす子だと思ってください。

たとえ時間がかかっても、問題に取り組めば必ず答えが出ることが体験的に納得できるからです。「いつかは解ける」ことがわかれば、それが大きな自信につながるのです。

大学院で数学を専攻した人に、「小さい頃から、算数・数学がよくできたのか」とたずねたことがあります。「実は、まるでできなかったときもある」という返事が返ってきたことがありました。高校時代に長期間、病気で学校を休み、そのために方程式がまったく解けなくなり、ひどいスランプに陥ったことがあったというのです。

そのとき彼は、どうしたか。方程式のXのところに、1から一つずつ数字を当てはめていって計算し、解けるまで続けたそうです。「二日も三日もかかりましたが、この方法でも問題が解けるということが自信になり、スランプから脱するとができました」と言いました。

どんな方法であれ、「解ける」ということが大事なのです。

私が塾で教えてきた子でも、「体力派」は中学受験でこそ「頭脳派」に負けますが、大学受験では「体力派」のほうが結果がいいのです。東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学などに合格した子のほとんどは、「体力派」と言っていいくらいです。

ですから、「こんなやり方では、時間がかかってダメだ」「こうして解かないといけない」と教えるのは好ましくありません。

子どもの「やる気」をそぐことになります。

間がかかっても、回り道をしても、問題を解く面白さを子どもに学ばせることが、算数を好きになり、算数の力をつけるコツなのです。

長い目で見れば、「算数の問題を早く解ける」「算数がスラスラできる」ことよりも、「算数が好き」なほうが、ずっと重要なのです。

回り道をしても、自分なりの方法で解ける子は能力がある

▼コラム

『うっかりミスの多い子には』

子どもは、よくケアレスミスをします。大人でも、完璧に……というのはなかなか難しいものです。

しかし、ケアレスミスが多いのであれば、直していくようにしないといけません。

特に男の子は「早くやる」ことにこだわるので、ケアレスミスが多いし、見直しの習慣もつけにくいようです。

頭の回転が早い子にも、ケアレスミスが多いものです。吹田の塾で採点していても思います。

一つ一つ見直していけばいいのだということをわからせることが大事です。

その方法としては、前述の「補助計算(お助け計算)」を書くようにさせるのがいちばんです。

また、次のようなことを家庭でなさるのも効果があります。

一つは、正解選び。

計算問題を一○題くらい並べて、その答えを順不同に用意します。

こうして、正解選びをさせる方法です。

一つでも間違えると、当てはまらない答えが残ってしまいますから、正解を見つけるためには、答えの見直しをせざるをえません。この方法で勉強していくと、やっていくうちに、見直しの習慣がついてきます。

もう一つは、間違い探し。

一○題くらいの計算問題を用意し、答えも書き込みますが、そのうち一題はわざと間違った答えにします。こうして、間違った答えのものを見つけさせる方法です。

きちんと計算していかないと間違いは見つかりませんから、じっくり計算する習慣がつきます。

どちらもゲーム感覚でできますから、子どもが楽しんでやれます。

この「正解選び」と「間違い探し」を交互にやっていくと、学習にバリエーションが出て、飽きもこないと思います。

 
回り道をしても、自分なりの方法で解ける子は能力がある

『算数好きにするノウハウ』

子どものチャレンジ精神を刺激してやることも、子どもを算数好きにする一つの方法です。

私は、一見簡単に解けそうに思えて、実は難しい問題をいくつも用意し、「好きな問題を選んで、時間内に一問だけ解きなさい」

と言うことがよくありました。

あとで子どもたちにアンケートを取ると、「今日の算数の授業は面白かった」という感想が数多くあるのです。

この方法は、「向山型算数」を実践する先生方も取り入れていますが、子どもたちにたいへん好評です。

ご家庭でも取り入れてみられると、子どもが喜ぶと思います。

文章問題など違う種類の問題をいくつか用意してもいいですが、中学入試問題集には解けそうで解けない面白い問題がたくさんあります。

タイプの異なる問題を五つ用意します。例えば、図形問題、文章題、表問題のようにです。

そして、一問を選ばせて、やらせます。必ず一問です。一問で百点です。

すると、子どもは意欲的にとりくみます。集中してやるのです。あきらめません。

こうして、難問に慣れていきます。「向山の難問一問選択システム」といわれている方法です。

前回の記事はコチラ→【「三点セット」を習慣づければ問題は解ける

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