理科が好きになるための、とっておきの秘誌

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理科が好きになるための、とっておきの秘誌

理科というのは、社会科もそうですが、観察や実験のための道具を揃えることがたいせつな教科です。教師にとって、授業の準備をする時間は、物や道具を揃えることで占められることもあります。

たとえば吹田の塾では磁石の授業をするなら、さまざまな形、さまざまな大きさの磁石を揃えます。

電気や電球の学習なら、いろいろなワット数の電球を用意し、赤や青や形の変わった電球も揃えます。

これだけで子どもたちは大喜びし、興味を感じるようになります。

理科が苦手な子なら、道具を揃えてあげることもいい方法なのです。虫眼鏡かルーペ、磁石。また、理科に多少興味を覚えるようになったら、望遠鏡や顕微鏡を買ってあげるのです。

高級品である必要はありませんが、子どもがそれを持っていることをちょっと得意に思える程度の品が好ましいでしょう。大人でいえば、プロ感覚を味わえる品です。ちょっと背伸びしているけれど、子どもに使いこなせるものを選ぶことです。たとえば虫眼鏡やルーペでしたら、一○倍から二○倍くらいのものです。

単に「葉っばを観察してごらんなさい」では興味を持てなくても、倍率のいい虫眼鏡やルーペを手にすると、子どもは夢中になります。「葉に毛(繊毛)が生えているよ」など、自分の目では見えないものも見えてくるからです。面白くなって、葉っば以外のものも虫眼鏡やルーペで見たくなってくるのです。

 
理科が好きになるための、とっておきの秘誌

~コラム~

『理科のノートの書き方』

理科についてもノートはたいへん重要です。

理科は、「飽きるまで観察や実験をすること」と同時に、「その結果を簡潔にまとめること」が重要な教科だからです。この二つは、理科の勉強の両輪だといっていいくらいです。

小学校でたいせつにしているのは、「飽きるまで観察や実験をすること」ではありますが、「簡潔にまとめること」も徐々に身につけさせることが大事になってきます。

ところが、実際は、プリントされた観察ノートや実験ノートといったたぐいのものを渡すだけで終わらせている先生が多く、子どもたちにノートを書かせている優秀な先生は残念ながら少数派です。書き方に関してまで指導されている先生は、私が代表を務める教師の研究団体「教育技術法則化運動(TOSS)」の先生方を除けば、ほとんどいないのではないでしょうか。

授業でノートをとらせない方針の先生も多いでしょうから、ここでは、私が教える吹田の塾での「観察や実験のまとめ方」について紹介します。

これを知っているのと知らないのとでは、理科の力が大きく変わってきます。このまとめ方を身につけておくと、ゴチャゴチャしていた頭の中が整理され、論理的にものごとを考える習慣が身についてくるのです。

また、中学や高校に進んだときに、たいへん役立ちます。レポート提出のときに、この形式で書けばいいのです。

中学、高校でも実験等のまとめ方については教えてくれません。ご家庭で「実験や観察をしたときは、こんなふうにまとめるのよ」と教えてあげることです。それだけで、理科の力が確実についてきます。

ノートの見開きページを使って、一つの実験(あるいは観察)を書くのがポイントです。ノートは大胆に使います。

①左ページの上に、日付を書き込みます。データとして使えるようにするには、日付を書くことが大事です。日付は、データの基本なのです。

②最初に、教科書を見て、「題」を書きます。

③題の下に、「課題」を書き込みます。これも、教科書にあります。たとえば、「乾電池と豆電球をつなげて、豆電球がつくかどうかを調べましょう」といったことです。「課題」はいちばん重要なデータですから、定規を使って、枠で囲んで目立つようにします。

④課題の下には、教科書のページ数と実験の番号を書きます。

⑤「目的」を書きます。これは、教科書にあるものをそのまま書き写します。

⑥「方法」を書きます。これも教科書にあるものをそのまま書き写します。ここまで書いたら、左ページは余白があっても右ページに移ります。

⑦右ページには、「わかったこと、考えたこと」を自由に書き込みます。ここがいちばん大事な部分です。観察や実験をしてみてわかったこと、不思議に思ったこと、こんなこともやってみたいなどと何でも書きます。文章でもいいし、絵にしてもいいし、グラフや表にしてもかまいません。

低学年の間なら、絵を思いきり大きく描かせて、そこから線を引き、気がついたことを記入させるといいでしょう。「理科(あるいは生活科)の勉強だから、絵は下手でもいいのよ。正確に描くことが大事なんだから」と子どもに言えば、安心して取り組むはずです。

 
理科が好きになるための、とっておきの秘誌

また、高学年になって文章を書くようになったら、ダラダラ書くのではなく、「1、~」「2、~」「3、~」と番号を振って書くようにさせると書きやすくなります。

①「結果」を書きます。結果は、左ページに書いた「目的」の答えです。

②「結論」を書きます。結論は、左ページの「課題」の答えです。

「結果」と「結論」が同じ場合は「結論」だけでもかまいませんが、「結果」と「結論」が違う場合もあります。

たとえば、「結果」が「豆電球と乾電池をつなげると電球がついた」でも、結論は「豆電球と乾電池をつなげると、電気が流れる」ということもあるのです。

このまとめ方の形式は、夏休みの自由研究などにも活用すると、たいへんいいと思います。二ページで実践させるというところがメインです。

子どもは、あいている所が埋まるように工夫します。実験図、観察図を書くこともあります。「実験方法」などを書くこともあります。一目見て「美しいノート」に仕上がるようになっていきます。

ちなみに、自由研究に関していえば、調べる楽しさを子どもに体験させることが大事な目的です。研究したことを表すことは、子どもにとって苦痛ですから、作業を簡単にしてあげるのがポイントです。塾でも自由研究についてよく相談されます。

インスタントカメラを活用して撮った写真や、探してきた資料をコピーしたもの、あるいはインターネットで得た情報などをペタペタ紙に貼る方法を取るといいのです。

こうしたものを使いながら、気がついたことや自分の考えを書き込むというのなら、子どもは楽しく作業ができるはずです。

前回の記事はコチラ→【理科が好きな子は自分で調べる面白さがわかっている

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