飽きるまでものを追いかける子は理科の力を伸ばせる子

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飽きるまでものを追いかける子は理科の力を伸ばせる子

理科というのは、ものをいじる教科です。ものを実際に手で触って、いじらせる教科です。正直塾だけは補えません。

たとえば、一年生、二年生は生活科で虫や草花をいじらせますが、三年生、四年生になって理科の勉強が始まっても、それは基本的に変わりません。

身の回りのさまざまなことに、どれだけ好奇心を持って接することができるかがポイントになるのです。

ですから、理科が得意な子どもというのは好奇心旺盛です。

同じ花を見るにしても、「雄しべと雌しべはどうなっているんだろう」「花びらは、何枚あるんだろう」「あっちに咲いている花とどう違うのかな」といった具合に、次々に興味が湧いてきます。ものに接したときに、面白がったり、不思議がったりして、飽きるまで追いかけることができる子なのです。

では、好奇心を持って、飽きるまでものを追いかける子にするには、どうしたらいいのか。

親が子どもと一緒に、いろいろなことにつきあってあげるといいのです。植物を育てることや、動物を飼うことや、星や虫の観察などといったことです。

そして、「面白いね」と言う子どもと一緒に、「ほんとに面白いね」と楽しむといいのです。「不思議だな」と言う子どもと一緒に、「すごく不思議ね」と同意してあげるといいのです。

子どもの疑問に対して、「それは、こういう理由があるからだ」などと説明する必要はありません。自分が不思議だと思ったことを誰かに話したときに、相手からその解明を理路整然とされて、興がそがれた体験はないでしょうか。子供も、説明されたために興味を失うことがあるのです。教えないということはたいせつなことなのです。

一緒に驚いてくれたり、面白がってくれるほうが、子どもは何倍も嬉しいものです。そして、自分の発見を「面白い」「不思議だ」と認めてもらうと、またお母さんをびっくりさせるような発見をしてみよう、と子どもは張り切るものです。

その意味で、理科の勉強ができる子のお母さんは、子どもの好奇心を大事に育てているように思います。

熱中すると途中でやめられない子も、理科の力がある

飽きるまでものを追いかける子には、いわゆる行動派もいますが、じっくり型の子どももいます。

たとえば授業で豆電球と乾電池の実験をするようなときに、自分の納得がいくまでやらないと気がすまないような子です。乾電池と豆電球との接続部分を押さえる力をいろいろ変えてみたらどうなるか、あるいは豆電球のコードのビニールを剥がす量を変化させたらどうなるか等々、自分なりのこだわりを持って飽きずに実験を繰り返します。

納得がいくまで夢中になって実験をやるタイプの子は、素晴らしい理科の素質を秘めています。気がすむまでトコトンものを追いかけさせると、素質が開花して、素晴らしい力を発揮するようになります。

とはいえ、塾は集団生活ですから、好きにやらせるといっても限界があります。

ご家庭でなら、ある程度自由にできるはずですから、子どもが夢中になるものがあれば、満足するまでさせることです。こういうタイプの子は、途中でやめるということがなかなかできません。「つまらないことに夢中になるのは、いい加減になさい」「一度やったら、わかるでしょう」などといった対応をすると、子どもの意欲と興味をそぐことになります。

また、じっくり型の子とは限りませんが、玩具を分解する子も、理科の力を秘めています。

玩具を分解するのは、それがどうして動くのかを知りたという興味であったり、もっと性能をあげたいとか、自分なりに改造してみたいからです。結果的には、もとのように組み立てられなかったり、改造に失敗して玩具を壊すことになってしまいますが、この子どもの興味・意欲とチャレンジ精神は大事にしたい宝といっていいものです。

お母さん方は「せっかく買ってあげたのに、ダメじゃないの」と子どもを叱りがちですが、叱るばかりでは子どもの理科の素質をつぶすことになりかねません。

「方法が悪かったんだから、今度は、いい方法を探してから分解しなさいね」と言うようにして、子どもの意欲をたいせつになさることです。

 
飽きるまでものを追いかける子は理科の力を伸ばせる子

ほんものを知っている子は、理科が得意である

小学校の理科は、身近な環境や生活に密着したことを中心に学習します。塾でも合わせて授業をします。

「教科書」や「問題集」だけでは不十分で、生きた知識――つまり体験が大きな比重を占める教科です。

ですから、植物や虫や動物などに日頃から慣れ親しんでいる子は、やはり理科の力もあります。

こうしたものに「慣れて」いないと、授業でアリを取り上げるにしても、「気持ちが悪い」とか「怖い」などと言って、子どもは触ろうとしません。アリについて学習するのに、アリを触れないのでは、ちょっと困るのです。

ですから、子どもに植物や虫などに「慣れる」機会をつくっていくことは、たいへん大事です。草花を育てたり、できれば虫や小動物(小鳥でもハムスターでも、猫でも犬でもかまいません)などを飼ってみるのが、いちばんいいのです。

草花を育てたり、虫の世話をさせるときにはコツがあります。

「あなたのオタマジャクシだから、名前をつけて育ててね」と言うといいのです。だれでも喜んで名前をつけますし、最初は「気持ち悪い」と言っていたような子でも、一生懸命世話をするようになるものです。

特に女の子はきれいなものを追いかける噂好は強いのですが、生き物をいじったり、身の回りのものを追いかけたりする嗜好は弱い傾向があります。豊中の塾では授業中、「ね、かわいいでしょう」と女の子の手のひらにもカブトムシを乗せていました。女の子は、初めはこわごわではあっても、「うん、かわいい」と言います。慣れていないものには誰でも尻込みをしたくなるものです。でも、お母さんが「かわいいね」とか「きれいね」とか「面白いね」などと言って、生き物に慣れさせながら生き物を見る目を育てていけば、子どもは理科が大好きになっていくのです。

アゲハチョウの幼虫でも、倍率のいい虫眼鏡やルーペで見せると、女の子は「きれい!」と大喜びします。それがキッカケになって、昆虫に関心を持つようになる子もいます。

また、ギリシア神話をきっかけに、星に興味を持った女の子もいました。星の観察に熱中して、理科全般にも興味を持つようになったのです。この女の子は、いま高校で天文部の部長として活躍しています。

理科が苦手な子に対しては、興味を持てるきっかけをつくってあげることが大事です。

前回の記事はコチラ→【国語の実力をもっとつけたいなら

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