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【記憶のコツ】「前門の虎」と「後門の狼」を抑え込む

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ちょっと難しい話になるかも知れませんが私が大阪吹田のある塾で生徒に話た内容です。

記憶の仕方について気を付けなければならないことは、「覚えるのを妨害する2つの事柄にどう対処するか」という事です。

この2つを私は「前門の虎」と「後門の狼」と呼んでいます。

分かりやすく説明しましょう。

あながAという物事を覚えるとします。


そのとき、Aよりも前に覚えたことがAを覚えるのを妨害することがよくあります。これが「前門の虎」です。

またAより後で覚えた物事がAに関する記憶の定着を阻害することもあります。これが「後門の狼」です。

例えば英語の単語を10個覚えるとしましょう。

5つ目の単語を覚える時、その前に覚えた4つの英単語の記憶が5つ目を記憶することを妨げるのです。(前門の虎)

また10個目まで到達すると次は6つ目から10個目までの単語の記憶が5個目の記憶の定着を妨害するのです(後門の狼)

心理学上では前門の虎は、記憶の「順行抑制」と呼ばれ、後門の狼は「逆行抑制」と呼ばれています。

そしてこれら二つの「抑制作用」は同種の記憶や勉強をしている時に明らかになると言われています。

この様に前後両方から妨害が入ってくるため、記憶を定着させるというのは困難な作業となるのです。

その為、知らない英単語100個をまとめて一度に記憶することなど一般人にはとても出来ません。
(私だったら10個でも自信がありません)

ではどうやってこの妨害を阻止すればいいのでしょう。

効果的な暗記勉強のやり方


まず、虎と狼という二つの妨害を失くしてしまうやり方が思い浮かびます。

先程述べた通り、前後からの記憶の抑制作用は「同種の作業」をしているときに最も高くなります。

例えば英語の単語を順に暗記しているときなど、虎と狼の「負の力」が最も高くなるのです。

ですから10個まとめて一回で英単語の暗記をしようとするより、隙間の時間に一つずつ記憶する方がはるかに効果が上がるのです。
(食事前に一つ、入浴前に一つ、トイレで一つ・・・など)

皆さんも体験したことがありませんか?

通勤電車で何かの参考書を読んでいて、ある駅から駅の間の1区間で覚えたことを、日にちが経っても不思議とはっきり記憶していたり

スポーツをしている途中に誰かがふと口にした勉強に関する一言を耳にして、それからずっとその言葉が頭の中に残っていたり・・・ということが。

人間の日常の生活には「隙間時間」という宝が多くあります。

これを利用しない手はありません。どんどん使って短調な暗記という苦悩から脱出しましょう。

具体的には、トイレに用語集を置いておくとか、鞄の中にいつも参考書を入れておいて、ちょっとした待ち時間に見るようにする・・・といった方法があります。

難しい話に聞こえたかも知れませんがこれを理解できれば暗記の勉強も楽しくなるでしょう!!塾で覚えたことを暗記する時にちょっと考えてみてくださいね。

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