【塾エッセイ】資格や学歴「だけ」では上手く行かない時代

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今日は以前の記事で資格や学歴は高いほうがいいと言うお話をしました。これは吹田の塾講師である私の持論ですが。そこで書ききれなかったことをここで書いていこうと思います。

よく知っておられるように、現在の日本では「必死に努力して勉強し、所謂一流の大学を卒業したら一生安心して暮らしていける」という時代はもう過ぎ去ったことなのです。昔は違いました。30年ほど前になりますが、私が東京大学の文㈵に入った年の「法学概論」の講義で教授がこのような話しをしていたのが記憶に残っています。

「君たちのご両親は君たちが合格したことでとても安心なさっているはずだ。少なくとも食べるに困ることはなくなったのだから。」

高学歴=安定ではない!?


今、思えば随分大きな物言いですが、それでもその頃は幾分控えめな言い方だったような感じがしました。しかし15年ほど前から自体は大きく変化しました。東京大学出身であっても、相当厳しい経済状況に陥っている人や定職にもつけない人が私が知るだけでも相当数います。私と同じく弁護士も同様に「肩書だけで安泰」ではなくなっています。昔は私が旧長銀で働いていた頃、調査部の報告書に「弁護士の中で生活保護を受けて暮らしている人の人数はかなりの数にのぼる」という文面があったのをはっきりと記憶しています。まだ司法試験の合格者が一年に500人程度と少なく時代もバブルに向かっていく時だったので、私は驚いてしまいました。今では借金に困窮して懲戒処分を受ける弁護士が激しい勢いで増えていっているようです。(事実、弁護士の懲戒件数は毎年うなぎ上りに増加しています)

弁護士以外でも、例えば社会保険労務士の資格を取った人でも職がなくて大変な思いをしている事例が多いそうです。そのような状況にいる何人かの社会保険労務士が事務所の狭い一部屋をあてがわれている写真を私は以前新聞記事で見かけたことがあります。それを見て「現在では社会保険労務士の資格をとっただけではとても食べていけないんだなぁ」とつくづく感じたものです。どんな資格をとったとしてもただ広告を出して手をこまねいているだけでは、お客さんは勝手にはやってきてくれません。反対に資格をとって安心するのではなく、精力的に営業活動を継続していれば、たとえもっているのが「強味になる資格」出なかったとしても、大きな活躍の場があるのです。

資格を取った友達の話


実際私の友達は社会保険労務士の資格を取ってから、必要性がありそうなところをマメに営業に周り、結果「仕事に追われて多忙」な生活を送っています。私も弁護士登録と同時に独立開業しましたが(つまり「イソ弁=居候弁護士」をしたことがありません)仕事に繋がると思われる人物や企業に方々挨拶回りをしたものです。つまりどれだけ立派な学歴や資格をもっていても、本人が営業活動を嫌悪したり社会人として常識ある接客態度ができなければ何の役にも立たないのです。別の言い方をすると学歴や資格はいまや「安心安定の生活を送ることができる必要充分条件」ではなくなったのです。学歴や資格をもっているという強みだけでは、大げさに言えば生きていくことすら難しい時代になったと捉えておくべきでしょう。

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