私が吹田で講師をしている時、塾の生徒たちに教えている暗記のテクニックをご紹介します。
しっかりと覚えるための驚異的技術
続いて「丸暗記」「詰込み」の成果があがるやり方をご紹介していきます。
例えば、英語の単語を丸覚えするとしましょう。
このとき何回か声に出して単語集を読んで一通りチェックして「よし覚えた“」となっている人はおられませんか?
結果的にこれは覚えたつもりになっているだけで、全く覚えたことになりません。
たくさんの人はこうして「覚えたつもり」と「実際に覚えたこと」をはき違えています。
そして本当は覚えていないのに暗記したつもりになって、「ああ、せっかく暗記したのに忘れちゃった」とこぼしているのです。
そこできちんと「覚える」ことが出来るための勉強の仕方を説明します。
塾でも行う暗記トレーニング
例えば、50個の英単語を暗記するという想定で説明しましょう。
まず初めに、英単語と日本語の訳を確認してざっと音読します。
続いて、日本語を隠して、英単語を見乍ら日本語が言えるかどうかを確認し、分からなかったものに印をつけていきます。
そして印のついたものだけを取り出して、一周し、それでも分からなかったものにさらに印をつけ・・・ということをくり返します。
5,6個印がついているものでも、しっかりスラスラ日本語が出てくるようになったら、この段階は終わりです。
そして次に反対に英語を隠し、「日本語を見て英単語を言う」作業をします、出てこなかったものに印をつけ繰り返しするのは先程と同様です。
おそらくこの程度のことは多くの人がやっているのではないかと思います。
しかし大切なのはここから先の「ダメ押し」なのです。
一通り暗記したと思ったら、次に単語の順番を入れ替えて同様のことをすると、どうしたことか完全に記憶したと思っていたはずの単語が出てこない・・・というものがいくつか出てきます。
つまり順番や記入されている場所と関連性をもって記憶しているものは順番や場所を変えると急に分からなくなってしまうケースが多いのです。
単語帳が暗記には便利
私は高校時代、暗記することを単語帳に記入していました。
そして記憶したものは机の左側に、暗記できなかったものは右側に置いて行きます、全てのカードが左におけるまで何度も繰り返し暗記の確認作業を行いました。
そして次にカードをシャッフルして順番を変えて同様の事を行い、また全てのカードが左におけるまで繰り返しました。
それでもどうしても右に行ってしまうカードが何枚か出てきます。
そこでその「難しいカード」だけを試験の直前にしっかりと確認できるように、別のリングに入れておきました。
ここまですれば、順番が変わろうと英訳だろうと日本語訳であろうとしっかり完全に暗記が出来ます。
そしてダメ押しとして寝る前に再度全てのカードをざっと確認してから就寝しました。
寝ている間は忘却率がとても低くなるので就寝前に暗記すべき事柄をチェックするのは大変効果があるのです。
ただし前述のように、この暗記の作業ばかりを続けていると記憶力が下がってきます。
そこで別の勉強をその合間にやっていました。
少しきつい言い方になりますが、これくらいしっかりと暗記をしておかなければ「覚えたのに思い出せない」などと言う資格はありません。
「忘れる事」を気にする前に「徹底的に暗記する」ことが大切なのです。