寝ている脳を叩き起こそう!
私がこのように話しますと、「どうしてそこまで強く言い切ることができるのか?」と懸念を抱く方もおられるでしょう。
前述の通り私の勉強法は大学入試から司法試験そして秒単位で仕事をする私の実務上の経験に脳科学や心理学などの理論的な骨組みを組み合わせて成立したものです。
その方法論を一人娘の入試にも使ってみたところ、きちんと合格という結果を出すことができました。
しかもその体験談を「勉強法の中学受験バージョン」として『中学受験バイブル』(講談社)という本にまとめ上げたところ私と娘の勉強法を利用することによって合格することができた塾生の中学生が多く出てきたのです。
このように私の勉強法という方法論には理屈によるものだけでなく、私と娘の例をはじめとするたくさんの成功実例が効果を裏付けています。
だから私は資格試験から中学校受験にいたるまで、ほとんど全ての受験に向けた勉強法についてこの塾での教え方は確かにあらゆる物事に応用できるという自信があるのです。
また私が仕事において全く無理することなく、秒単位のスピードで一般の弁護士の平均の10倍ほどの業務をこなしてきたと書きましたが、そのような毎日を送りながらも勉強は続けてきました。
つまり働いていても器用に時間を管理すれば、充分なサラリーを得ながらにして、仕事のスキルアップを図ることができるのです。
私が習得したそのような経験談もこの本の中に含まれています。
そしてこれからお教えする勉強法を実際行っていくのに、経済的な出費は全くありません。
この本を読むみなさんの生活スタイル合わせて、どのようにでも応用できるようになっています。
いわば、本書は「知力」を上げるための基礎的なやり方をお教えするだけで、ご自分自身でさらなる「応用」に発展させていただければ、もっと有効利用ができるはずです。
中学校受験から大学入試、そして司法試験から弁護士実務に至るまでの広い範囲で事例を取り上げたのは、「全ての知力は有効だ」という考えに基づいているからです。
じつは、以前の私は「全ての知力が有効だ」とは全く考えていませんでした。吹田の塾でも同じでした。
高校生の頃は「数学や生物なんか勉強したってこの先何にもならないのではないか」という疑念をもっていながら、それでも受験に合格するための必須科目として勉強に取り組みました。
しかし大人になって銀行や投資会社から、弁護士になるという経験を重ねることにより私の考え方は大きく変化しました。
「今まで机の上で勉強してきた全ての知識はためになる」ということに気が付いたのです。
ことに数学については「社会生活の中で一番意味のないものだ」などと思いあがっていたのですが、それが180度転換したのです。
金融論や経済学において数多くの数式が使用されるのは当たり前のことで、法律を学ぶ上でもアメリカでは既に研究しつくされている「法と経済学」の領域ではミクロ経済学の知識(偏微分など数学の知識)が必要です。
いまだにそのレベルに到達していない日本の法解釈学においても数学的な論理力は求められるのです。
このように受験のための塾で勉強で身につけた知識にも、職業や自分を磨くために学び得た知識にも差異はありません。
すべては繋がっており、質を同じくする「知」という領域のものなのです。
現在既にそうですが、これから先、「知」によって武装し、それをうまく使える人だけが富を得ることができる世の中になっていくことは疑いようがありません。
「知」を有する人々にとって巨額の富を手にするために必要な物はもしかするとパソコン1台のみで事足りるかもしれないのです。
性別や、年齢、職種とは関係なく「知」を使いこなすことで人生の成功へと導かれるのです。
格差社会について取り上げられることがありますが、将来、もし社会的な格差が増大すればそれは「知」を有するか否か、またその度合が最も大きな原因となることでしょう。
前回の記事はコチラ→【成果へつながる1番短い道のり】