「試験を目標に頑張る」ととても効果がある
毎年3月を迎えると、本屋さんでNHKラジオ講座のテキストが並べられますね。
そしてこれらはとても良く売れているようです。「3月に販売する4月号だけで一年間の売上の半分くらいに到達しているのではないか?」と私は考えてしまいます。
「4月=新年度のスタート=新しい決心」という構想で、新しい決意をもってやる気を持つ人はたくさんいるのでしょう。私が教える豊中の塾もやる気に満ちた新塾生が入ってきます。
私の学生の頃の友達でほとんど大学の授業に出席しない人がいました。彼が大学に来るのは学期末試験の前と4月の頭の1週間のみでした。
学期末試験の前に急いでノートのコピーを収集し、どうにか試験をこなしたあと、次の年度にはいった4月の頭の講義にはちゃっかり出席し、こう言うのです。「いやー、もう試験の前に焦って勉強するのにはこりごりだ。これからはちゃんと授業に出るよ」ところが1週間経つと。友達はまた大学に来なくなってしまいます。
大学2回生の春には彼が言うことを信じていた私も4回生の春に彼が来てまた同じ事を言うと「また春の病気だな」と感じました。
そしてやっぱりまたもや彼は1週間経つと出席しなくなりました。
このように人は「新年度がスタートするから頑張ろう」と安易に決心しやすいものですし、またその決心は本当に容易に崩れてしまうものなのです。
実際に、本屋さんの最も分かりやすいコーナーに並べてあったNHKのテキストも6月頃から雑誌コーナーのいつもの場所に移動させるようです。
つまり大なり小なり「春の病気」にかかる人は案外たくさんいるということです。
実を言うと私も他人事ではないのです。年末が近づくと、手帳の購入に走るという「病気」にかかってしまいますし、4月にはやっぱりNHKのラジオ講座テキストをしっかり購入するのです。
ではそのようにしてモチベーションを上げたらどのようにキープしていけば良いのでしょうか。
そのような勉強への目標達成のための刺激を持続させる私なりのやり方を塾生に伝えています。そのやり方を次にまとめていきたいと思います。
前回の記事はコチラ→【得意な人も多い現国と古典】