学歴と頭のよさは全く別物
私がこう申しても読者のみなさんには「目標を持てば勉強への刺激となると言われても自分はもう年をとっているから・・・」とか「荘司は東京大学を卒業して司法試験まで合格しているんだから、同じようにはいかないよ」などと言う人がおられるのではないでしょうか?
しかしこの本に書いたことをしっかりと行動に移せば、絶対に勉強において成績を上げることが出来ると私はお約束します。自分の中で限界を作ってしまわないかぎりーです。
そう、後程、くわしく書きますが、勉強の一番の妨害となるのは「自分が自分に作ってしまう限界」なのです。塾で教える子の中にも限界といってギブアップしたい子が多い時もあります。
自分自信で限界を作ってしまっては成果は上がりません。
以前は「記憶は20歳が頂点で、そのあとは落ちていくだけ」と言われていました。
しかし最も新しい脳科学では「年とともに脳細胞は死んでいくが勉強することによっていくつになっても脳細胞を繋ぐ神経細胞であるニューロンの数はまし、年に関わらず記憶力は上がる」と言われるようになっています。
実際に英文学者の渡部昇一先生は70歳を超えてから記憶力が上がるようになったそうです。
年齢や昔の実績は勉強の成果に影響するものではありません。
本当の生きる実力を身につける
ただし次のような反対意見があることも考えられます。
「しかしどれだけ勉強と過去の実績が関連性を持たないと言われても、実際に有名大学を卒業している人の方が同一試験を受験しても良い成績を収めることが多いじゃないか」
確かにこれはとても良い反対意見です。
確かに司法試験に受かった人をみても、上位には所謂有名大学の生徒や有名大学出身の人が名前を連ねています。
それを思えば、先程の反対意見もごもっともに思えますし、事実が裏付けています。
私も「有名大学卒業生が、各種資格試験に上位に入る」という事実を否定するつもりは全くありません。
しかしこの結果から「有名大学出身の人は頭が良い」などと決めつけるようなことは絶対にしません。
真実を述べましょう。
「有名大学を出た人」のほとんどは、頭が良いのではなく「効率の良い勉強の仕方を分かっている」だけなのです。
本当の意味の「才能」が要るのは、オリンピックで金メダルを取るレベルのアスリート達の事です。
そういった激しい競争社会と比較すれば、毎年何百人も合格するような資格試験や入学試験、また高得点を取得するTOEICや英検などの試験で才能など要りませんし、年も関係ありません。
実は私も地方の公立中学校で「中の上」程度の成績でした。塾でも成績が良い生徒として見られていました。
ラッキーなことに私の高校受験の年度から学校群制度がスタートしたおかげで進学校のうちの一つに入ることができました。
ただし進学校と言っても田舎の学校ですから、東京大学合格舎は4~5人程度です。
さらに意図とは裏腹に私を救済してくれた学校群制度が、入学してくる生徒達のレベルを下げてしまいました。
そんな私がコンプレックスに悩みながらも成績のトップクラスに入るためにあれこれと(この本で紹介しているような)勉強の仕方を試行錯誤し、それによって勉強したところ、その学校で6年ぶりの東京大学文Ⅰに現役で合格したのです。この試行錯誤した結果を今教えている豊中の塾生に伝えているのです。
ですから私が元々知能指数が高いわけでは決してないのです。現在でも同級会では「あのお前がなぁ・・・」などと茶化されてしまいます。
そんな私が試行錯誤の末見つけ出した勉強の仕方ですからこの本を読んでいる皆さんのほとんどが「守備範囲」に入るはずです。
前回の記事はコチラ→【モチベーションアップにつながる受験】