上手くいくことを想像する
上手くいったときの自分の姿をはっきりと想像すること。
これこそがマーフィー博士の述べる「潜在意識」の効能だと言っても良いでしょう。
「金持ちになってベンツに乗る自分を想像する」「大きなお屋敷に住む自分を想像する」・・・などなど、具体的な想像をいつも潜在意識に記憶させていると、いつかは想像していることが本当になるというものです。
特に私が教える豊中の塾生には想像してみようとよく言っています。
反対にいつも何かを心配して「良くない事」ばかりを想像していると、実際に何をやっても上手くいかないという結果になる塾生の子達もいてリスクがあります。
前述の通り、「一旦投げ捨てて、放っておく」と言うやり方に対して、この「上手くいった時の自分を想像する」やり方はあまり馴染みないかもしれません。
一回頭の中で休ませることによって閃いたことがある方はたくさんいるかもしれませんが、想像したことが本当になった体験がある人はあまりいないかもしれません。塾生の親御さんにもいませんでした。
しかし私は2回、いいえ娘のケースもいれると3回このような体験をしています。
私が初めに「上手くいったときの自分」を想像して成功した体験は、大学入試の時でした。
地方に住んでいた私は東京大学の学内を受験までに一回しか見学したことがなく、あとは写真で見たことがあるだけでした。
そして写真の中の東京大学のキャンパスをもとに私は連日ダッフルコートに身を包んでキャンパス内を散歩している自分を思い描いていました。庭には黄色いイチョウの葉がびっしりと敷き詰められています。
毎夜のようにそんな姿を思い浮かべながら就寝したものでした。
「それが本当になったんだろう。良かったね。」ありがとうございます。仰るとおりです。
しかし一つだけ、あとで驚いたことがあるのです。私は高校生の頃ダッフルコートは持っていませんでしたし、好んでもいませんでした。
ただ単純に仲の良い友達がダッフルコートを着ていたので自分の想像の世界にダッフルコートが入っていただけなのです。
ところがどういう訳か合格の嬉しい気持ちもすっかり消え失せてしまった大学3回生の頃、しっかりしていて暖かそうだ、というので大学内の生協でダッフルコートを購入したのです。それを来て東京大学本郷キャンパスの正門から安田講堂へと続くイチョウ並木の下を歩いているとふと目にとまり自分でもびっくりしました。
「あれ!これって俺が受験のときに思い描いていた想像そのままじゃん!」
びっくりするのを飛び越して、思わず吹き出しました。その頃の私はまだ「潜在意識」というものを知らず、知っていてもそれを思い込むような頭の柔らかさはもっていなかったのです。
前回の記事はコチラ→【潜在意識の使い方】